発展しつづける横濱中華街の秘密は風水にあった!④関帝廟の更なる解説

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華麗な四代目関帝廟は最高のタイミングと最高の風水建築

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中国の伝統建築工芸の粋を駆使して建造された現在の横濱中華街、四代目関帝廟。着工日時は1988年8月8日8時8分と、全てが八揃い。これは末広がりの八と、災いの全てを跳ね返して寄せ付けない「八卦」の意味があります。

もちろん、単なる語呂合わせで選ばれた日時ではなく、横濱関帝廟にとって成功運を高め、その後の発展・繁栄がもたらされるよう導き出された「吉日時」です。三代目関帝廟から現在地への移動方位も、狭い範囲の中でありながら移動時期と重ねて最高の方角へと移りました。

その上で、基礎を築くにあたり欠かせなかったのが土地を清める「気場改良」です。敷地の四隅と太極(たいきょく=中央)には、それぞれ水晶など土地の気を鎮めてエネルギーを高める素材を埋設し、土地の浄化とこれから始まる工事に関わる全ての人が安全に携われるよう、香を焚いて邪気を祓ったのです。

これは一般住宅や店舗などの新築時、集合住宅への入居時にも欠かせない風水処理です。物件により黒水晶や茶水晶、大自然のエネルギーが凝縮された「浄化用・塩田の塩」や「十寶(じゅっぽう)」(金銀銅、五穀、五色繊など十種類の寶)などを用います。

 

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関羽様の顔はなぜ赤い?

関羽様の像や絵はどれもすべて真っ赤な顔をしています。これは情熱を持ち義理人情に厚いことを赤色で表しています。反対に妖気や殺気を表すお化けや悪人は青い顔をしています。

 

忠誠を誓う二神明像

関羽様の右は関羽の義子・関平将軍(関平太子)。左の青龍刀を持つ武将は周蒼(倉)将軍(周蒼爺)。この二神明像は関羽様の侍神としてどこの関羽廟でも必ず祀られています。

 

 

 

 

        関羽様と共に祀られている神々

 

 国泰平安の神様

玉皇上帝(ぎょくこうじょうてい)。

  除災・健康の神様

地母娘娘(ちぼにゃんにゃん)。

 解難・健康・縁談・安産の神様

観音菩薩(かんのんぼさつ)。

 金運・財産安全の神様

福徳正神(ふくとくせいしん)。

 

 

横濱関帝廟では関聖帝君を始め、拝天思想に基づく道教・仏教などの神明が一堂に祀られています。

 

 

 

 

 

次回は、関帝廟の参拝方法・おみくじの引き方を、ご紹介いたします。