2016年2月29日
江戸・浅草 『改運』パワースポット探訪⑤常香炉(じょうこうろ)・二天門

前回、浅草を象徴する「浅草寺」で、一際目を引く美しい「五重塔」と、参拝の前に「龍」の力と水で自分自身を浄化できる、「水舎」のご紹介をさせていただきました。

 

今回は、お香の煙で身を清めることのできる「常香炉(じょうこうろ)」と、重要文化財に指定されている「二天門」のお話です。

 

 

 

常香炉(じょうこうろ)

 

「龍」で縁取られた大香炉です。香炉で焚かれるお香は、邪気を祓い、身を清めてくれます。風水でも土地や建物内、風水で使用する天然水晶などの浄化に、専用のお香を用います。

 

浅草寺では100円でお線香が販売されており、気軽に本堂(観音堂)の手前にある大きな香炉に供えることが出来ます。

 

古くから、焚かれている煙を自身の「悪いところ」につけるとよくなるといわれており、病気平癒や無病息災を願って頭や身体に煙を付ける人が大勢いらしゃいます。

 

実際には、参拝の前に薫蒸(くんじょう)された煙で自身の穢れを清めてそぎ落とすためにあります。

 

この大香炉の縁にも向かい合った龍があしらわれており、薫蒸された煙と共に富貴吉祥を招き、災いを祓ってくれる「龍」が境内を駆け巡って、常に境内を清めてくれています。

 

香炉
常香炉

 

 

 

 

 

二天門

 

「雷門」、「宝蔵門」に勝るとも劣らない、徳川家の栄光を残す門です。

 

本堂の東側に、浅草神社の鳥居に向かって東向きに建っています。

 

本来は浅草寺境内にあった東照宮(徳川家康を祀る神社)への門として建てられました。

 

「随身(ずいじん)門=警護のための門」で、重要文化財に指定されています。

 

東から参詣に訪れた人々は、まずこの門をくぐってから水舎へと向かっていたようです。

 

仏教の守護神である四天王のうち、向かって右には東方を守護する持国天(じこくてん)、左には南方を守護する増長天(ぞうちょうてん)が奉安され「二天門」と呼ばれるようになりました。

 

二天ともに上野・寛永寺の霊廟から拝領したもので、お互いが対称的な姿勢を取っています。

 

見るからに逞しい持国天、増長天からも、きっと『改運』のためのパワーをもらえます。浅草寺に参拝の際にはぜひ、ご覧になってみてください。

⑨二天門
二天門

 

※『改運』パワースポットの『改運』とは?
「何かいい事がないかなぁ?」と思うだけで状況が変わらない『開運』とは異なり、正統風水を取り入れて自らの手で積極的に運気の改善を図っていくこと。

 

 

 

2016年2月26日
江戸・浅草 『改運』パワースポット探訪④五重塔・水舎(みずや)

浅草のパワースポットといえば、「浅草寺」ということで、ご紹介させていただいております。

 

今回は、浅草寺のなかでも一際目を引く「五重塔」と、「龍」と「水」で浄化力の高い、知る人ぞ知るパワースポット「水舎(みずや)」のお話です。

 

 

 

 

五重塔

 

寛永寺、増上寺、天王寺とともに、「江戸四塔」と仰がれた浅草寺五重塔。関東大震災は免れましたが東京大空襲で焼失してしまいました。

 

現在の塔は本堂の西側、寛永8年(1631年)に焼失した三重塔の後地付近に場所を移して昭和48年(1973年)に再建されました。

 

旧塔に模して南西側(申(さる)の方位)の第三層の瓦には、猿面の瓦が用いられており、江戸城から見た「鬼門」封じの役割を果たしています。これにちなんだ「鬼の中猿も一匹浅草寺」という有名な川柳があります。

 

今年は申年ですので、ぜひ浅草寺に行かれた際には見つけてあげてください。

 

境内の浅草寺南側広場には五重塔ビュー(眺望)ポイントがあり、その地点に立ち五重塔を見ると、最も美しい姿が眺められます。

④五重塔
五重塔

 

 

 

 

水舎(みずや)

「龍と水」の最高の浄化パワー

かつて、本堂裏にあった噴水に安置されていた高村光雲作の龍神像・沙竭羅龍王像(さからりゅうおうぞう)を祀っています。沙竭羅とは仏法を守護する龍王の1人。

 

天井には東韻光画の躍動的な「墨絵の龍」が描かれています。龍や龍神は水を司る存在で、龍そのものは火事の多かった江戸時代には、火事除けの守り神としても崇められていたようです。

 

水舎は手水舎(ちょうずや)ともいい、参詣者が手や口をすすぎ清める場。
基本的な所作としては、
①龍の口から吹き出す水を柄杓で取る。
②左手→右手の順に洗う。
③左手に少量の水を取り口をすすいで清める。
④両手で柄杓を傾け、残りの水で柄の部分を洗い流して戻す。

上記一連の所作で、自分自身を浄化してから参拝することが基本です。

 

 

 

風水で欠かすことのできない、富貴吉祥を招き、災いを祓ってくれる「龍」は、水を好みますので、この水舎の龍は水を得て『改運』パワーが溢れています。参拝の前には、ぜひお立ち寄りされてください。

⑦竜王像
沙竭羅龍王像

※『改運』パワースポットの『改運』とは?
「何かいい事がないかなぁ?」と思うだけで状況が変わらない『開運』とは異なり、正統風水を取り入れて自らの手で積極的に運気の改善を図っていくこと。

2016年2月23日
江戸・浅草 『改運』パワースポット探訪③宝蔵門・浅草寺本堂

以前、江戸・浅草 『改運』パワースポット探訪②で、風水で欠かすことのできない「龍」の力を取り入れた「浅草寺」のお話をさせていただきました。

 

 

 

今回は「浅草寺本堂」と巨大なわらじが吊り下げられた「宝蔵門(ほうぞうもん)」のお話です。

 

 

 

有名な「雷門」を通り、賑やかな「仲見世(なかみせ)」の商店街を抜けたところには、

宝蔵門」という立派な門があります。

 

宝蔵門には、門の左右に「金剛力士(こんごうりきし)」が安置されています。金剛力士は仁王(におう)とも呼ばれ、かつては「仁王門」と呼ばれていました。

 

正面の阿(あ)・吽(うん)(左の阿形像・右の吽形像)の仁王尊には身体健全・厄難除け・虫封じを祈願します。

 

門の背面左右には巨大なわらじが吊り下げられており、この大きさが仁王様のお力を表し、「このような大きなわらじを履く者がこの寺を守っているのか」と、驚いて魔が去っていくと言われています。魔除けと健脚を願い、わらじに触れて行く人も多いです。

 

巨大わらじの左にはスカイツリー、右には五重塔があり、記念撮影スポットとしても人気があります。

⑥宝蔵門
宝蔵門

 

 

 

 

 

 

「雷門」から「仲見世」を通り、「宝蔵門」を抜けると、いよいよ「浅草寺本堂」が目の前に見えてきます。

 

 

浅草寺の本堂・観音堂は江戸文化の中心・都内最古の寺院といわれ、本尊の聖観音像を安置しているので「観音堂」と呼ばれています。外陣には川端龍子(かわばたりゅうし)の描いた「龍の図」、堂本印象(どうもといんしょう)筆の「天人散華(てんじんさんげ)の図」の天井画があります。

 

 

宮殿の手前左右には脇侍の梵天・帝釈天像、宮殿の裏には秘仏本尊と同じ姿と言う「聖観音像」(通称・裏観音)、堂内後方左右の厨子内には不動明王と愛染明王(あいぜんみょうおう)像が安置されています。

 

 

浅草寺本尊は、「誰でもどこから来た人でも、分け隔てなく救いの手を差し伸べてくださる」という意味を持ちます。他に息災・縁結び・教化し難い者の心を菩提心へと導く御利益があり、日々世界中からたくさんの人が拝観・参拝に訪れています。

 

 

人生をより良くしていくために、風水環境に優れ、エネルギーの溢れる土地、浅草の「浅草寺」で参拝をして、『改運』へのパワーをいただきましょう。

 

③浅草寺・観音堂
浅草寺の本堂・観音堂

 

※『改運』パワースポットの『改運』とは?
「何かいい事がないかなぁ?」と思うだけで状況が変わらない『開運』とは異なり、正統風水を取り入れて自らの手で積極的に運気の改善を図っていくこと。

2016年2月19日
元宵節(げんしょうせつ)

中国文化圏では旧暦の正月を「春節(しゅんせつ)」といい、盛大にお祝いする風習があります。

2016年は、2月8日から2月22日までの15日間が春節です。

 

 

 

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春節の横濱媽祖廟

 

 

冬至から数えて、新月(朔の日)が2回目に来た時を【春節】とし、春節から15日目の満月を迎える日を【元宵節】として、正月のお祝いを終えるのです。

 

エネルギーの高まる新月から満月までの15日間を、お正月の期間と定める習慣にされていたことは、とても感慨深いですね。

 

 

 

 

古来より中国文化圏の人々は元宵節にランタンを飾り華やかな雰囲気を創出して吉祥を呼び、邪気祓いを行っていたといわれ、現在でも中国と同じく風水文化圏の台湾では、元宵節の晩にランタンを空に飛ばして健康と安泰を祈願し、新しい年を迎える習慣が継承されています。

 

 

ランタン祭り
台湾ランタン祭り

 

 

 

 

元宵節には、【湯圓】(タンユェン)という甘い白玉団子を食べる習慣も根強く残っています。もち米を原料とした団子で、中には砂糖、胡桃(くるみ)、胡麻(ごま)、小豆餡などが入っています。
家族みんなで満月をかたどった湯圓を仲良く食べ、大切な人への感謝の気持ちをお互いに再確認します。また、湯圓には、『満を持す』『円満』という意味も含まれています。

 

 

 

 

 

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【湯圓】(タンユェン)

 

 

 

 

当協会になじみの深い、横濱中華街でも「横濱媽祖廟」にて春節の最後を飾る幻想的なお祭り

「元宵節燈籠祭(げんしょうせつとうろうさい)」が2月22日(月)、17:30~19:00の間に行われます。

 

メッセージ燈籠に書き込まれた人々の願いが天に届くように奉納獅子舞が披露されます。温かく柔らかな無数の光の中での勇壮な獅子舞はとても美しい情景です。

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元宵節燈籠祭

機会がありましたら、ぜひ春節のしめくくりである元宵節の良い「気」に包まれた、この時期の横濱中華街へ訪れてみてください。

2016年2月16日
江戸・浅草 『改運』パワースポット探訪②龍と浅草寺

前回、浅草を象徴する「浅草寺」は、江戸城(現在の皇居)から鬼門の方角(東北)に位置し、風水学を緻密に駆使して造られた街であること。浅草のシンボルとも言うべき雷門は、浅草寺への表参道入口の門、正式名「風雷神門」、通称「雷門」であることをお話させていただきました。

 

 

今回は、風水に欠かすことのできない「龍」の力を取り入れた「浅草寺」のお話です。

 

 

金の龍が住む浅草

浅草寺の正式名称は「金龍山浅草寺」。「天より百尺ばかりの金龍が舞い降りて、観音様をお守りした」との由来があります。

 

風水では、よい気(エネルギー)は、山脈(龍脈)を通って平地まで流れて行き、条件の備わったよい場所(龍穴=パワースポット)に集まるとされています。まさに浅草寺の金龍がそれにあたるのです。

 

すべての運気を司る「龍」と、色の中で最強のパワーを持つ「金」の組合せの名称は、それだけでも非常によい運気の継続を感じさせます。

 

 

浅草寺を始めとする神社仏閣には、家運隆盛を授ける「鳳凰(ほうおう)」や平和のシンボル「麒麟(きりん)」など、風水に端を発する瑞獣(ずいじゅう)たちが建造物に散りばめられています。

 

 

その中でも「龍」は実に様々な箇所に存在します。龍は災いを祓い、富貴吉祥を招き、貴(とうと)い人を呼び込んでくれる働きがあります。それゆえ、成功・栄華・発展・繁栄などを不動のものとするために用いられるのです。

 

 

浅草は645年に観音堂が建てられて以来隆盛が続き、江戸で一番の繁華街となったのです。1400年近くもの間、聖地として祭られ、日本だけでなく海外にも名の知れた多くの人達に親しまれる大繁華街へと発展してきました。

 

 

その中心となる浅草寺は、土地のエネルギーが非常に強いパワースポットで、まさに龍のエネルギーに満ちた場所。
観光客が日本一訪れるといわれる横濱中華街には牌楼(ぱいろう)という門があり、そこから中に入ると別世界が広がっています。
浅草も雷門を入ると、非常にエネルギーの強い仲見世(なかみせ)通りという商店街があり、真っ直ぐには歩けないくらい、いつも多くの観光客や参拝客で賑わっています。雷門は牌楼のようにパワースポットの入口となる門なのです。

 

 

風水を取り入れ、龍の力を活かして発展した浅草や横濱中華街、訪れた際には、「龍」や風水に端を発する瑞獣(ずいじゅう)たちを探してみてください。

 

地名入り地図

 

※『改運』パワースポットの『改運』とは?
「何かいい事がないかなぁ?」と思うだけで状況が変わらない『開運』とは異なり、正統風水を取り入れて自らの手で積極的に運気の改善を図っていくこと。

 

2016年2月13日
江戸・浅草 『改運』パワースポット探訪①雷門・浅草寺

皆さんは、浅草へ訪れたことはありますでしょうか?

 

東京・浅草は、栄華を極めた江戸時代より日本の代表的な観光地として、国内外を問わず毎日多くの人で賑わっています。
そして浅草といえば、「浅草寺」、「雷門」が特に有名です。
たくさんのご利益と共に、風水の智慧が活かされた『改運』パワースポット・浅草寺諸堂の数々を、ご紹介していきます。

 

 

※『改運』とは、「何かいい事がないかなぁ?」と思うだけで状況が変わらない『開運』とは異なり、正統風水を取り入れて自らの手で積極的に運気の改善を図っていくこと。

 

 

風水都市・江戸の鬼門を封じる浅草

日本の首都・東京は、江戸時代に天海僧正が選定し「風水都市」として造られた街です当時の地形が風水的に良い条件を備えた土地だったようです。

 

現在の東京の発展ぶりを見れば、風水に則った都市計画が成功したことは言うまでもありません。その中でも江戸時代から現在まで繁栄している浅草の浅草寺は元々、江戸の鬼門除けのために江戸城(現在の皇居)の東北に建てられたとされています。

 

浅草寺の正式名称は「金龍山浅草寺」。「天より百尺ばかりの金龍が舞い降りて、観音様をお守りした」との由来があります。
色の中で最強のパワーを持つ「金」と、すべての運気を司る「龍」の組合せの名称は、それだけでも非常によい運気の継続を感じさせます。

 

そんな浅草寺は、江戸城から鬼門の方角(東北)に位置し、風水学を緻密に駆使して造られたのです。その浅草のシンボルとも言うべき雷門は、浅草寺への表参道入口の門。向かって右に風神像、左に雷神像が安置され、正式名「風雷神門」、通称「雷門」です。

 

伽羅(きゃら)守護のため、風水害や火災からの除難を目的としてこの二神が祀られています。門の背面には「金龍・天龍」の像を祀っています。建立・安置後に天下泰平、五穀豊穣の祈願も込められるようになりました。

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雷門の大きな提灯の下にも「龍」がいます。龍は災いを祓い、富貴吉祥を招き、貴(とうと)い人を呼び込んでくれる働きがあります。雷門を入れば、既に邪気が祓われ、良運を得たことになるなんて、とても有難いですね。
雷門を入るときには、提灯の真下を覗いて龍パワーを得てください。

 

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2016年2月9日
情人節(バレンタインデー)

今週末、2月14日はバレンタインデーですね。街中ではチョコレートなどの特設販売会場を見かける機会が多くなりました。年々、様々な物がバレンタインのプレゼントの対象になっているようです。中国ではバレンタインデーは「情人節」と言います。

 

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中国の「情人」とは「恋人」という意味ですから、「情人節」をそのまま日本風に表現すると「恋人の日」という意味になります。もともと中国 には「恋人の日」と言われる伝統的な記念日「七夕節 (旧暦の 7月 7 日)」 があるのですが、時代と共にこのバレンタインデーが広まり、現在では若者にとって、この記念日と同等かそれ以上に大切な一日となっています。

 

 

日本では女性から男性へチョコレートを渡し、愛の告白や日頃の感謝の意を伝える のですが、中国では反対で、男性から女性へプレゼントするのが一般的です。また、プレゼントのほか、食事のお誘いをすることなども多く、女性がそのプレゼントを受け取ったり、食事 を一緒にしたりすると、その男性を恋人と考えている、という意味になります。

 

 

「恋人の日」と言われる「バレンタインデー」と伝統的な記念日「七夕節 」。
2つの「情人節」を区別するために、旧暦7月7日を「中国情人節」と言い、2月14日を「洋情人節」と呼ぶ場合もあるようです。
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大切な人、好きな人へ感謝の気持ちや思いを伝える機会があることは、万国共通でとても素晴らしいことですね。

 

 

 

この週末のバレンタインに向けて、自分の「思い」を伝えるご予定の方は、恋愛、縁結びの神様「月下老人」にお参りして、「運命の赤い糸」の良縁をお願いするのもロマンチックですね。

月下老人

 

 

月下老人は現世の人々の婚姻を司っており、神界で婚姻が決まると赤い縄の入った袋を持って現世に向かい、男女の足首に決して切れない縄を結びます。この縄が結ばれると、距離や境遇に関わらず必ず二人は結ばれる運命にあるといわれ、現代に伝承されていく過程で小指と小指に運命の赤い糸が結ばれると伝わってきたようです。

 

 

参拝は、横濱中華街の「媽祖廟」ですることができます。横濱中華街は2月22日まで「春節(旧正月のお祝い)」の催しが行われており、とても賑やかで良い「気」が満ちていますのでぜひ訪れてみて下さい。

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2016年2月6日
春節

今年は2月8日が【春節】となっています。

これは一般的に旧正月と言われていますが、日本では全くと言っていいほど忘れ去られています。

しかし、運気を考えるときにはとても重要な【基本となる日】ですから意識しておくべきでしょう。

また、元日・立春・節分・春節は全く違うものなので注意して理解したいものです。

 

暦(天文と月日の数え方)は世界中に数100種あるといわれています。その中、日本を含む中国文化圏では【太陰暦】【太陽太陰暦】【太陽暦】をつかってきました。

 

詳しく知りたい方は ⇒⇒暦について/暦の発見(太陰暦から太陰太陽暦へ)Ganshodo-shuppan co,ltdを参考になさるとよいでしょう。

 

堤燈大

 

 

 

現在の日本人は【太陽暦】のみを使用して地上生活を送っています。

 

しかしながら中国文化圏の人々は日常【太陽暦≒新暦】を使いながらも、年間行事は【太陽太陰暦≒旧暦≒農暦】を使っているのです。それは迷信や習慣にとらわれているからという訳ではなく、季節の移ろいに即しているからという面が強いのです。

 

【太陽暦】では、一年を24の節気に分けて考えます(二十四節気)。

 

その中で昼の長さと夜の長さがおなじになるのが春分の日と秋分の日です。

 

昼が一番長い日は夏至、夜が一番長い日は冬至です。

 

その冬至から数えて、新月(朔の日)が2回目に来た時を【春節】と決定し、年が改まる日としているのです。

 

太陽の運行を基準に決めた【冬至】に、突然、月の運行を絡ませて一年の始まり【春節】をきめてしまうなんて無謀・横暴と感じられるでしょうが、そういうことに決まっているのです。

 

つまり2015年(未年)から2016年(申年)に改まるのも厳密には【春節】からなのです。

 

ちなみに、冬至と春分の真ん中の日が【立春】でその前日が【節分】なのです。節分とは、「季節の分かれ目」のことで、立春・立夏・立秋・立冬の前日を節分と呼びます。
本来、節分は一年に4回あるのですが、季節の順番を春夏秋冬というように、新しい年の始まりが春であることから、立春の前日の節分が重んじられるようになりました。

 

(立春も2月4日であることが多いのですが、2月3日になることもあります)

 

私たちが使っている【太陽暦】といえども天体の運行に完全合致した完璧な暦とはなっていない。ということなのです。

 

夜景

 

 

 

 

 

話を【春節】にもどしましょう。

旧正月【春節】は【新月=朔の日】ですから月は出ていません。

 

中国文化圏で暮らす人々は、春節を迎えるその前から用意しておいた巨大な爆竹を街中で一晩中鳴らし「陰気」・「邪気」・「殺気」・「妖気」を払い、良好な運気を呼び込むのです。

 

春節には餃子(ぎょうざ)も、もちろん食べます。餃子は「元寶(げんぽう)」と呼ばれる、中国版のインゴット・金塊を模したもので、『金塊を食べる』というおめでたい食べ物なのです。

元寶と吉祥童子

 

そして【春節】の行事は15日間も続きます。

 

 

この【春節】から十五日目は【元宵節】といって、町中にボンボリやランタンが灯され、公園や広場には、ねぶた祭りのような巨大な電飾造形物が数多く置かれ、一年で一番うつくしい日となります。

夜塔龍

 

 

また元宵節には、【湯圓】という甘い白玉団子を食べる習慣も根強く残っています。


白員

元宵節の十五日目は満月になりますから、お寺や廟に出向き祈願をして正月の行事がすべて終わるのです。

 

中国文化圏の人々は冬至から数えて、新月(朔の日)が2回目に来た時を【春節】とし、エネルギーの高まる新月から満月までの15日間を、お正月と定める習慣とされていたことは、とても感慨深いですね。

 

 

 

 

 

 

当協会になじみの深い、横濱中華街でも「春節」を盛大にお祝いします。

 

2月7日(日)24:00~からは、横濵関帝廟横濱媽祖廟の両廟で春節のカウントダウンが行われ、街は新年を迎えるお祝いムード一色に包まれます。

馬祖

 

 

 

 

2月8日(月)~2月22日(月)の間、横浜中華街でも中国同様の「春節」を楽しめるよう1986年より「春節」を開催しており、今回で30回目を迎えます。獅子舞や龍舞、皇帝衣装のパレード等中国の伝統文化を紹介する「春節」は今や横浜の観光を代表する行事ともなり冬の風物詩ともなっております。関帝

 機会がありましたらぜひ横濱中華街の「春節」に行かれて新しい年の始まる良い「気」を改めて感じられてはいかがでしょうか?

                                                                                   当協会「横濱中華街コラム」←こちらをクリックして下さい。

2016年2月4日
富と繁栄を得るために 『福』を招く数字をとりいれる

中国文化圏ではずっと昔から、発展・福を招く数字=福数を大事にしてきました。
数字にはパワーがあり、うまく取り入れることで運気アップが図れます。

 

 

 

  • 幸運をもたらす「

は、とても運気の良い数字として有名です。

・中国語では、という字「」の発音は繁栄や富を意味する字と近い発音である
ことから、中国ではお祝い事で多く使われます。
・中国でがどれほど重要視されているかというと、北京オリンピックを思い返して
みるとよくわかります。開会式は、2008日の午後秒に始まりま
した。世界中が驚き、ニュースになったほどです。
また、結婚式の日取りを「」の付く日にしたり、御祝儀に「888元」を入れたりもしま
す。

・中国は、北京オリンピックの開催に成功し、その後も大きな経済的発展を遂げ
ました。それを見れば、の数字のパワーが分かります。

・中国華僑の人々は、クルマのナンバーに「888」や「8888」を好んでつけています。

 

 

 

  • 」は一番強い数字

は、数字の最大数で、一番強い数字となります。

は「陽数最高の数字」で日は「重陽の節句」です。

・中国語で「」は「」と同じ発音で、「ずっと」または「永遠」を意味します。
その意味から、長期間にわたって良い運気を得られる数字とされています。

・「999」や「9999」のナンバーも人気があります。

 

 

  • 良い組合せ

・良い数字を重ねて使うと、数字から得られる良い運気が何倍にもなるといわれて
います。

88」や「99」、「8989」などが多く使われている数字はとても良い組合せです。

・数字では、の組合せが、すべての組合せの中で最高です。

・中国語では、168は「発展・繁栄・発財」を意味する「一路発」の発音とよく似て
いることから最高の組合せとして、様々な場面で多く使われています。

 

普段の生活に発展・福を招く数字をとり入れ、良い運気を得て、より良い人生に
して行きましょう。

 

 

福のコピー

 

 

 

 

2016年2月3日
立春にあたり 2016年 運気アップ風水

2016年、今年はどんなスタートになったでしょうか?
順調なスタートでも、気分的にもう一度仕切りなおして再スタートされたい場合でも、実はまだ間に合います!

 

風水における暦では、立春の2月4日をさかいに新しい気と徐々に入れ替わるタイミングとしています。

 

新しい年を迎える前には、大掃除をする習慣があります。この大掃除は、風水の観点からもとても良いことです。
きちんと整頓され、しっかり清掃されているところには、良い「気」がやって来ます。
新しい年のスタートとなる立春こそ、気持ちよく、良い運気に恵まれるようにしましょう。

 

2016年はどんな年なのか?
運気アップのために『干支』と『九星』で読み解いてみましょう。

 

※『干支』は「かんし」と読み、「十干」と「十二支」を組み合わせたものです。

 

「十干」とは、木、火、土、金、水の五行をそれぞれ陰と陽にわけたもので
甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸の10種類です。
「十二支」はおなじみの子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥の12種類の動物です。

 

10と12をそれぞれ順番に組み合わせ、全部で60通りあり、一巡すると還暦となります。

 

※『九星』とは一白水星、二黒土星、三碧木星、四緑木星、五黄土星、六白金星、七赤金星、八白土星、九紫火星の9種類の実在しない星にたとえられた気の様態で、毎年変わる九星の位置により、吉凶方位などを判断します。

 

2016年を『九星』で見ると二黒土星が図の中心に入っています。これを「二黒中宮の年」といいます。

 

二黒は「家庭円満」「健康」「内助の功」を表しますので、家庭、健康を大切に過ごしましょう。

2016年 年盤
2016年 年盤(風水では、北を下側に表記します)

 

 

 

 

2016年丙申(ひのえさる)年二黒土星です。

 

『丙』は、陽の気がさかんとなったことを意味し、
『申』は「伸」に通じ、「物事の成長、伸長」を意味します。

 

丙申の年は「やる気、元気を持って事に当たれば、伸長、発展する。
ただし、満つれば欠けるのが世の常、その備えもしておく!」となります。

 

 

丙申年は、活気や元気など「陽の気」が強くなりそうです。

 

「陽の気」は良い「気」なのですが、強くなりすぎてもいけません。
例えば、「陽」は明るい、「陰」は暗いだとしましょう。一日24時間が昼間だったらどうでしょう?何だか落ち着きませんよね。
電球の明かりが強すぎてずっと眩しいのも困りものです。このように、程よい明るさ、程よい暗さ、どちらかが欠けても日常生活に支障をきたします。
陰も陽もバランスが大切です。

 

「気の安定盤」や「乾坤照寶図」は、強くなりがちな、「陽の気」を整えてくれます。日当たりの良いお部屋や賑やかなリビングに飾っておくことで、気分が高揚し過ぎる、賑やかを通り越してのお祭り騒ぎ、なんて事にならないようにしてくれるでしょう。

 

左:気の安定盤 右:乾坤照寶図

 

 

 

 

二黒土星のラッキーカラーは黒、茶色です。

 

 

オブシディアン(黒曜石)は地球のマグマが噴出し、冷え固まってできプラスエネルギーを引き出す強いパワーと魔除けの力があります。

 

『オブシディアン(黒曜石)製の瓢箪(ひょうたん)』は、邪気を吸い取る
「風水の空気清浄器」と呼ばれています。あらゆるマイナスエネルギーを吸収して、快適な空間へと導いてくれます。
健康運がダウンしている時は、枕元に置くとよいでしょう。

 

『オブシディアン(黒曜石)製の贔屭』は、二黒土星のパワーを受ける強運アイテム。オブシディアンが大地の邪の気封じの役割を果たし、贔屭が地盤を安定させます。また、総合的な財産を呼び寄せ蓄えてくれる頼もしい存在。

オブこら
左:オブシディアン製瓢箪  右:オブシディアン製贔屭

 

 

 

 

二黒のキーワード「勤労」「大地」
大地の気を象徴する龍、大地の気を感知する亀が合わさった『龍亀』は、正財運アップに最適。
商売繁盛はもちろんのこと、さらに子を背中に乗せていることから掴んだ財を一代限りでなく、次世代につなげる働きもあります。

 

※正財…真面目にコツコツと働き、汗水流して得る収入のこと

 

龍亀の置物(台座付き)
龍亀(ろんぐい)

 

 

 

 

 

2016年『催財風水』
ご自宅の西南が※財方なら、2016年は「良い気」が重なりますので「改運水槽」がおすすめです。
に乗って来た「財の気」を、によって留められるようにしましょう】

 

改運水槽に入れる白珊瑚は、太陽光の届く透明度の高い『母』なる海でのみ生育されることから、浄化・癒し・生命力の象徴とされるヒレシャコ貝は対の象徴で、5本の放射肋を持ち、沖縄では魔除けとして置かれる。どちらも、二黒の象意『母』『家』『五、十』に通じている。

 

住まいやオフィスの財方は、当協会の認定店、風水改運中心、の風水相談にてアドバイスしております。
また、「風水・郵図面送相談」「出張風水鑑定」をご利用下さい。

 

※財方とは、動水(改運水槽)を置くことで発財(財の気を呼ぶ)する場所です。

 

 

改運水槽-丸型

 

 

 

 

安忍水」や、「化殺好転九銭」、「麒麟」、「六柱六帝古銭風鈴」などの風水の方災除けのアイテムの方位(配置)変更は、新たな「気」が入れ替わるタイミング『立春』の2月4日からになります。

方災せっと1