10月13日、櫻井禧安先生による風水講演会「江戸と風水」が行われました。
全国よりお集まりいただいた公認会計士・税理士のグループ約50名様を対象に、メインテーマの内容の前に、「風水」についての概要をお話頂きました。
人相、手相、四柱推命(生年月日時分)などから判断した運気を改善することは出来ないが、風水(住宅やオフィスの間取りや環境)は凶相=運気を下げる要素があっても改善でき、風水だけが運気を変えられるという風水の利点からスタート。
・最も長きにわたり栄えた平安時代の都・京都が風水上理想の地を成していたことの裏付け。
・徳川家康が江戸遷都の際に、決して風水上最適ではなかったこの土地を、どう風水思想を取り入れて俊を作って行ったか。
・江戸城(現・皇居)から見た表鬼門・裏鬼門対策として建てられた神社仏閣。
・五色不動尊の凶封じ。
さらに、現代では風水の観点からよい土地を探し出すことはおろか、既に建てられている住宅やマンション、ビルでは風水が取り入れられていることは殆どありません。
新築で立てる場合でもよほど予算に余裕がある場合はある程度対応出来なくもないものの、風水だけを最優先させると生活動線などが後回しとなり、生活快適度が劣ってしまい本末転倒です。
そこで現代では、先人たちにより実践と研鑽を繰り返しながら進化や変化を遂げ、現代まで伝承されてきた正統風水アイテムを用いた『化殺風水』を活用します。
間取りや環境など目に見える吉凶判断により、凶であった場合には、当然じわじわと凶作用が及ぼされます。
健康問題、金銭トラブル、家庭不和など凶作用は多種多様。
その対処法として、龍を始めとする瑞獣や鏡、帝銭、風鈴など、古来風水対策に使用されているアイテムを、ツボに鍼をさすように凶作用の箇所にアイテムを設置することで、凶作用の軽減・緩和となり、さらにはマイナスからプラスへと転じさせることも可能です。
これを殺気を化かすことから『化殺』といい、風水伝統の技術です。
『化殺風水』は、目に見えない方位や時間経過の影響の吉凶判断とは異なり、誰が見ても一目瞭然な目に見える住環境の吉凶判断であり、一度対処法を伝授すればどなたでもすぐに改善出来ます。
住宅やオフィスに於ける風水対策としてT字路の突き当たりにある家、家の中央に水場のある家など、玄関を入って一直線上窓やバルコニーのある家など、イラストを参照しながら「凶作用がもたらされる理由」と「その改善法」も何例かご紹介しました。
最初から最後まで櫻井先生の講義内容を必死にレジュメに書き込む方、終了後にすぐに先生に駆け寄ってご質問された方など、大変興味深く聞いて頂けたようです。
この度、御縁があってご依頼下さった主催者の会計士の先生も、陰陽五行など風水の礎となる思想に造詣が深く、ご挨拶時も「江戸と風水」のテーマに沿ったお話をして頂きました。
今後も、風水は環境整備学であること、占いやおまじないとは異なることなど、当協会の基本概念とともに正統風水をお伝えする場が広がるよう、講演会やセミナーなど積極的に活動して参りたいと考えております。