龍を味方につけた関羽

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龍を味方につけた関羽
関羽の武装服と背中に立てられた旗には龍がデザインされています。風水に於いて龍は、邪気を祓い貴人を呼び成功をもたらす最上級の存在です。貴人とは自分の人生に有益な人、さらなる高みに導いてくれる人を指し、一生のうちで三人出会えるかどうかといわれるほど。関羽は龍パワーで一生の忠義を誓うに相応しい人物との出会いを得たのです。

 

皇帝龍
中国歴代の皇帝たちだけが使用できると定めていた五本指の皇帝龍。その皇帝龍を皇帝たちよりも遥か以前に味方に付けて龍運を活用していたのが関羽です。その様子は前身頃に取り入れられた装いから見て取れます。
龍には、邪気祓い、財運出世、富貴吉祥、招貴人という、ありとあらゆる運を強烈に上昇させるエネルギーがあり、そんな龍を味方に付けていた関羽を『関羽様』と神格化して、崇め奉っているのが権威や財の象徴であった中国歴代の皇帝たちなのです。

 

青龍偃月刀(せいりゅうえんげつとう)
関羽が持っている刀にも龍があしらわれています。偃月とは半月型のこと。騎乗しながらの戦に適した形状とされています。いつの世も、龍を傍に置き身につけることは、発展や繁栄を得るための基本となっています。横浜關帝廟の本殿内に祀られている「關聖帝君」の左隣の部将「周蒼将軍」が持っている刀は、関羽の青龍偃月刀と言われています。

 

赤い顔
陶器像や絵画での関羽様の顔は赤色で表現されます。これは血の通った人間であり、その上、情熱を持ち義理人情に厚いことを表しています。反対に妖気や殺気を表すお化けや悪人は青い顔をしています。中国伝統芸能の京劇などでは、そのお面の顔色で配役の善悪がわかるようになっています。

 

 

関羽が「算盤」を発明!?
中国では14世紀から16世紀にかけて普及し、日本には室町時代に伝えられたとされる算盤。十露盤とも記し、木を珠の形にしたことで珠盤とも呼ばれます。
算盤は、紀元前より易占いや中国数学で使われていた算木という計算道具が原型で、関羽が活躍した時代よりも遥か昔にそのルーツはありました。
それでも、中国では算盤の発明者は関羽として広く伝承されています。
これは関羽が信義に厚く、周囲から尊敬され多くの信頼を得たことから、商売に欠かせない「信用」の象徴となったためです。
「算盤を弾く」「算盤が合う」というように、出納や記帳など経理に使われる算盤は、商売繁盛とビジネス運アップの風水アイテムとしても人気があります。
風水アイテムの算盤を関羽様の神像と一緒に置くと更なる財運アップになります。