発展しつづける横濱中華街の秘密は風水にあった!⑮會芳亭

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會芳亭(かいほうてい)

明治3年(1870)頃に開かれた劇場兼料亭の会芳楼を名に残す会芳亭は、関帝廟裏手の山下町公園にあり、子供達や町の人、横濱中華街を訪れた人たちの憩いの場としてにぎわっています。

 

入口に配された獅子は右が雄、左が雌で、雄獅子は手元に財球といわれる玉を携え、雌獅子は子供を抱いています。

 

その後、経営者の交替などが影響し明治10年ごろには姿を消しました。明治16年(1883)には清国領事館の新館が落成。現在の姿は2000年6月に落成式とリニューアルオープン。

 

六角形の休憩所「会芳亭」。観光客や、地元の人の憩いの場所になっています。屋根は、中国北京で作られた瑠璃瓦を使用。

 

公共の施設なので、宮殿建築ではなく、庶民建築で建てられています。屋根の内側も豪華絢爛な金箔などではなく、瑞獣モチーフを用いずに、山水画が描かれています。

公共の建物は風水の思想に基づいて色が決められることも多いですから、カラフルな色を表現できる瑠璃瓦が重宝されるのです。

 

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