南方の建築様式で建てられた関帝廟
中国の伝統的な建築様式には、大きく分けて「南方式」と「北方式」があります。南方は屋根の端がぐっと反り上がり、龍などをモチーフにした飾りをたくさんのせるのが特徴。
横濱関帝廟はタイルやガラスなども使って華やかな仕上がりに。横濱関帝廟を皮切りに、次々と會芳亭や媽祖廟などが建てられたのは、横濱関帝廟の成功によるところが大きいのです。「横濱中華街150年の歴史の中で、20~30年と言う短期間に10軒以上もの公共建築をした事はありません。」と中山先生。建造物の設計から完成まで数年の歳月を要しますから、この20~30年は殆ど廟や牌楼を建てていたことになり、当然それらが重なっていた期間もあります。
こんなにもパワフルに目標に向かっていけるのは、横濱中華街の四神相応の風水最高の環境と、携わる人たちの高いバイタリティーと、「もっと愛される街にしたい」という街の人々のポリシーがあり、それが建造物と言う形に昇華されているのです。
次回は、将来展望の正確さをもたらしてくれる四神獣、「朱雀」が飾られた朱雀門のご紹介を致します。