風水には「巒頭(らんとう)」と「理気(りき)」というふたつの判断方法があります。
「巒頭」とは、建物の形や大きさ、立地などが周辺の環境に適しているか、またその建物の
中の間取りが生活環境に適しているかどうかなど目に見えるものから生じる“気の流れ”の
吉凶を判断していきます。目で見て判断できる人相や手相と同じ、「相そう」で捉える学問
です。
巒頭は目に見えた形状で吉凶を判断するので、誰が見ても答えは変わらず、良いものは
良い、悪いものは悪いと単純明快なものです。
四神相応の地などは巒頭の代表的な考え方です。
一方の「理気」は、その人の生年月日や星の動き、時間の流れ、タイミング、家の玄関方位
などに基づいて、宿命と環境との関係を判断するというもので、方位学などにも含まれます。
こちらは目に見えないものから吉凶を判断します。
理気の吉凶は風水師が細かく鑑定することで判断できます。引っ越しはいつが良いとか、
模様替えはいつとか、時間の変化による制約が出てくる場合も少なくありません。
現代の風水ではこれらふたつの側面から、古来より蓄積されたデータと照らし合わせ、幸せで
穏やかな生活が送れるように対処していくわけですが、判断基準は「七割巒頭・三割理気」で
考えるのがいいでしょう。これは「七割を巒頭で、三割を理気で実行すると改運の確率が高い」
ということです。
それほど化殺風水のベースとなる巒頭、つまり気の流れが重要であるということになります。
自宅や職場にあてはめて考え、凶運の気が入るなら、「変化させたり」「はね返したり」、
吉運に好転させるような化殺風水アイテムを置くという対処療法を
用いて改運していきましょう。