中国の宮殿や政府機関の正門両脇には、必ず一対の大きな獅子の像が置かれています。
これは、あらゆる邪気の侵入を防ぐ能力をもつとされる、獅子の代表的な使い方です。
日本の神社の狛犬や沖縄のシーサー文化もこの流れを汲んだものです。
一般家庭では、巨大な獅子像を据える必要はありませんが、獅子は風水のパワーが最も強い動物のひとつですから、小型の獅子を使い、ぜひ生活の中に取り入れて利用したいものです。
獅子には、2つの能力があるとされています。1つは事業運を高め、財運を招く能力、もう1つは邪気を祓う魔除けの能力です。
財運については、個人的な金運よりも、獅子を置いた建物や部屋の金運を上昇させてくれるのが特徴です。
獅子は、外に向けることで魔除けの能力を存分に発揮します。ですから、玄関や入口付近に、獅子の顔を外へ向けて置いてください。
一般住宅に限らず、オフィス、店舗、事務所などにも獅子は存分にパワーを発揮してくれます。
特に獅子が必要とされる例
◆表口から裏口まで一直線に通路がある
◆店舗の開回部が、全体の面積に対して非常に大きめ
◆出入口が複数ある
◆物件の面積に対して入口が極端に小さい
◆開□部が少ない(引き戸・開き戸などで、あまり開かない造り)
◆玄関や入口正面にエレベーターやエスカレーターがある
◆入口が丁字路や行き止まりに面している
どの場合でも、置き方は決まっています。
入口から外を見た時に、入口の左に雄、右に雌を置くのが決まりで、これは陰陽五行の「左青龍男、右自虎女」という教えによるものです。
獅子は必ずしも扉のある玄関や出入口に設置するとは限りません。バルコニーやベランダに設置することもあります。
また、敷地内から電柱などの殺気の発生源に向けて設置する事もあります。
一対の獅子の雌雄の見分けや、一対ではない単体の獅子を使う場合など、獅子と一口に言ってもアイテムも使い方も様々あります。
本を読んだだけで自分の判断で風水対処すると、殆どの場合に於いて間違いが生じています。化殺風水師や当協会の正規認定店に相談しましょう。