贔屭の素晴らしいパワーは、前回のコラムの招財&蓄財の財運だけではありません。
『重いものを支えるのが大好き』で、古くから柱や石碑、建造物の土台として基盤そのものに贔屭の彫刻が用いられています。
中華文化圏では、廟や公園の石碑の下には必ず贔屭が据えられています。
日本では、日本流にアレンジされた姿ではありますが、鎌倉の寺院や浅草寺の境内にも見受けられます。
石碑を見かけたときは、是非下の地面の方も気にして見てください。きっとどこかで贔屭を見つけることが出来ますよ。
地震や天変地異が非常に多い昨今、私たちはそれを知っていても逃げることも避けることも出来ずに過ごす毎日です。そこで贔屭の『重いものを支えるのが大好き』というパワーを活用するのです。
~贔屭の伝説~
贔屭は山を背負っていたずらを繰り返していました。ある日、大禹という神様の命令により治水工事の責任者を任されました。
贔屭は長い年月をかけて見事に治水工事を完璧なものとし、神様から評価され国民からは感謝されました。
その功績が称えられ、大禹さまから功労の証しとして石碑が送られました。
以来、贔屭は山の代わりにこの石碑を背負って治水の仕事に精を出したのです。
贔屭は治水工事の守護神であり、建築・建設の場でも欠かせない存在です。
贔屭の頼もしい姿形
◎贔屭は骨太の足腰で踏ん張って大地の変動に耐え、決して沈むことなく重たいもの(建造物)をしっかりと支えきる。
◎全てのものを支えるため重心は低く、甲羅は厚く、脚はずっしりとしていて、頸はレスリングの選手のように太く逞しく成長。
◎押しつぶされ、なだらかになった甲羅の上には台座が。この台座は飼い主(あなた)のプレッシャーやストレス、責任感や使命感などすべての「重きもの」を背負う為のもので、「どんな重たいものでも背負って頑張ります!」という贔屭の心意気の表われ。
贔屭の置物には、銅製・純金仕上げ・黒曜石の彫刻とありますが、求める運気で選ぶと良いでしょう。
招財と蓄財パワーを求めるなら迷いなく純金仕上げです。
まばゆい24金を纏った贔屭がこれでもか!と財を招き入れては築き上げるでしょう。開店祝いや開業祝などにも最高の運気の贈りものになります。
地盤の安定や運気の安定を求めるときや、建築で埋設に使う際は黒曜石が最適です。
黒曜石は、マグマが噴出し流れ出た溶岩が冷えて固まった鉱物で、室内の魔除け・邪気除けはもちろん、『土地の邪の気封じ』には、これ以上の素材はありません。
銅製の贔屭の置物はどっしりとした重さが特長で、銅はプラスエネルギーを集める働きがあります。
※【贔屓】【贔屭】は、意匠・商標共に登録を致しております。
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