Q.3本指の龍と5本指の龍を見た事があります。何か意味があるのでしょうか?
A.龍の位の高さを表しています。
五本指の龍…皇帝だけに許される龍
四本指の龍…寺院仏閣や廟に許される龍
三本指の龍は…般庶民に許される龍
これは宋時代以降に設けられた龍の使用制限で、これにより皇帝の権威をより高めようとしたのです。以来、龍は皇の象徴とされるようになり、指の数で位を決めることによって、庶民も龍を信仰することが認められるようになりました。
実は、日本で描かれる龍には四本指が多く、中国より伝わった頃は神社仏閣で扱われることが多かったためです。何本指の龍を飼うかは、お好みで構いません。
Q.龍が手に持っている玉は何ですか?
A.龍珠(ドラゴンボール)です。
龍の置物には、水晶玉などといったパワーストーンの玉を持たせたり添えたりすることが多く、セットになっているものも多く見受けられます。
また、龍の絵には一緒に描かれた玉から必ずと言っていいほど燃え盛る炎が立ち上っています。これらの玉を龍珠(ドラゴンボール)と言います。
龍は東の方角を司る守り神です。東は太陽の昇る方角でもあることから、ドラゴンボールは燃え盛る玉=太陽そのものを表しています。
自然界で最もエネルギーが強いとされる太陽を象徴しているドラゴンボール。それを手にした龍は、天井知らずの運気上昇をもたらしてくれるでしょう。
Q.龍の扱い方で気をつけることはありますか?
A.あごにある鱗うろこには触れないようにしましょう。
目上の人を激しく怒らせてしまう事を「逆鱗(げきりん)に触れる」と言いますが、これは龍のあごの下にある逆さに生えたうろこに人が触れてしまうと、龍が怒ってその人を殺してしまうという故事が語源となっています。まさに「逆鱗」そのものですね。
怒らせてしまう相手も現代では目上の人を総称していますが、古くは皇帝など国を統治するような「天上人」や「天子」の事を指していました。もし、うっかり触れてしまった場合には「ごめんね」と心から呼びかければ心配無用です。
龍も人と同じように、どんな人にも触れられたくない「弱み」がひとつはあるものです。