中国文化圏では旧暦の正月を「春節(しゅんせつ)」といい、盛大にお祝いする風習があります。
2016年は、2月8日から2月22日までの15日間が春節です。
冬至から数えて、新月(朔の日)が2回目に来た時を【春節】とし、春節から15日目の満月を迎える日を【元宵節】として、正月のお祝いを終えるのです。
エネルギーの高まる新月から満月までの15日間を、お正月の期間と定める習慣にされていたことは、とても感慨深いですね。
古来より中国文化圏の人々は元宵節にランタンを飾り華やかな雰囲気を創出して吉祥を呼び、邪気祓いを行っていたといわれ、現在でも中国と同じく風水文化圏の台湾では、元宵節の晩にランタンを空に飛ばして健康と安泰を祈願し、新しい年を迎える習慣が継承されています。
元宵節には、【湯圓】(タンユェン)という甘い白玉団子を食べる習慣も根強く残っています。もち米を原料とした団子で、中には砂糖、胡桃(くるみ)、胡麻(ごま)、小豆餡などが入っています。
家族みんなで満月をかたどった湯圓を仲良く食べ、大切な人への感謝の気持ちをお互いに再確認します。また、湯圓には、『満を持す』『円満』という意味も含まれています。
当協会になじみの深い、横濱中華街でも「横濱媽祖廟」にて春節の最後を飾る幻想的なお祭り
「元宵節燈籠祭(げんしょうせつとうろうさい)」が2月22日(月)、17:30~19:00の間に行われます。
メッセージ燈籠に書き込まれた人々の願いが天に届くように奉納獅子舞が披露されます。温かく柔らかな無数の光の中での勇壮な獅子舞はとても美しい情景です。
機会がありましたら、ぜひ春節のしめくくりである元宵節の良い「気」に包まれた、この時期の横濱中華街へ訪れてみてください。