龍生九子


龍は9匹の子供を産んだと言われています。
9という数字にはとても縁起の良い意味がこめられています。
風水発祥の地・中国では、九は久と同じ発音で、『末永く良い運気が得られる』として、重要な場面で用いられています。
9並びの電話番号や車のナンバーはラッキーナンバーとして大変人気があります。

 

数字にも陰と陽があり、1,3,5,7,9の奇数は陽数、2,4,6,8の偶数は陰数としています。
偶数は半分で割り切れることから、「真二つ」「分かれる」「切れる」など、縁起が悪いと考えられているのです。
例えば、100だと満ち足りた状態になりそれ以上に良くなることはないので、あとほんの少しで100になる99が、最も気が旺盛になっている最良の状態と考えます。

 

龍の鱗が81枚というのも9×9=81で、陽数の最大数である9が重なっているからで、龍が生んだ子供が9匹というのも納得です。

 

 

龍が生んだ9匹の子供達には、生まれ順や存在そのものが異なっているなど複数の説あります。
しかし、様々な古い文献は、長い年月の中で書写されていく内に、書き写す人の解釈が加わったり、研鑽の結果書き換えられたということが繰り返されている事実を忘れてはいけません。

 

国際・風水協会では、長年かけて多角的な研究を重ねた結果、李東陽が著した「懐麓堂集」の説が最も有力と考えています。
※一般的には「懐麓堂集」も下記の順番や内容とは異なっています。

 

大地を流れるエネルギーそのものの龍が生んだ九匹の子供たちは皆、姿形が異なり、それぞれに『特殊能力』を持っています。

 

1.贔屭(ひいき)…背負うことを好む

2.螭吻(ちふん)…高いところを好む

3.蒲牢(ほろう)…吼えることを好む

4.狴犴(へいかん)…正義と力を好む

5.饕餮(とうてつ)…食べることを好む

6.蚣蝮(こうふく)…水を好む

7.睚眦(がいし=中国語ではヤアズ)…戦うことを好む

8.狻猊(さんげい)…火を好む

9.椒図(しょうず)…閉じることを好む

 

それぞれの『好む』ことは、あくまでも簡潔かつ柔らかい表現に留めていますが、とてつもないパワーを発揮します。

 

風水最強の戦士と言われる睚眦は龍の7番目の子です。
7にはどのような意味があるのでしょうか?
西洋ではラッキー7、日本ではギャンブルなどでスリーセブンというように、7には良いイメージがあります。

 

 

風水に於いての7には、9に次ぐ陽数であることはもちろん、天を司る北斗七星の意味合いが大きいでしょう。
北斗七星は北極星と並んで吉凶判断にも用いられ「天の時を知る」重要な星です。

 

北斗七星の七番目の星は別名「七赤破軍(破軍星)」といい、その名のとおり「破軍星に向かって戦いを挑むと負け、破軍星を背にして戦えば必ず勝利する」という中国の故事があります。
このことからも、戦うべくして生まれ、勝つために存在している睚眦は、龍の「7番目」の子供以外ありえないでしょう。

 

龍生九子の他説では、睚眦が2番目や8番目とするものがありますが、風水最強の戦士たるものが陰数に当たること自体が首をかしげざるを得ません。